Monday 28 July 2014

The Little Prince

読み通した洋書2冊目。

失恋した時に読んだ本です。

昔々、日本語で読んだ事があって、
その時はそんなにピンとこなかったのですが、

失恋した時に + 英語で読んだ

というダブル効果のせいか、洋書で読んだ時には
とても印象に残りました。

なぜか、これを読んだ時、英文がスーッと理解できたんです。
英語訳がよかったのか、当時の私の英語力がちょっと上昇時期にあったので、
そのおかげなのか。

そのあたり、本当の所は分かりませんが、
一ついえるのは、あまりにも詩的な本なので、
日本語訳だと少々難解な部分もあり。
英語で、そのまま理解すると、合点がいくと言いますか。

試してガッテン!てな感じですね。

もちろん、私は日本語訳の本はとても美しく訳されていると思います。
キツネのくだり等、日本語版が大好きです。

あの、もう殆ど名言集のような本を翻訳する場合、あの禅問答のような
ちょっと難解な日本語訳にするしか仕方がなかったのかな、と思います。
結果、私個人の意見としては、原文の良さが残っていると思います。

でも、英語訳を読んだ時に、内容が心にスーっと入ってきたというのも本当です。

やっぱり、失恋していたからでしょうか?





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Monday 21 July 2014

督促OL業務日誌 ちょっとためになるお金の話

こちら、榎本まみさんの督促OL 修行日記の第2弾となります。

督促OL 修行日記は、主に彼女と「督促」の仕事の関係についての本でしたが、

第2弾の督促OL業務日誌 ちょっとためになるお金の話は、
彼女が仕事を通して学んだクレジットカードのキャッシング等、無担保金融の恐ろしさ、
そして、信用情報の大切さ等が分かりすく解説されています。

特に、支払いが滞るとどのような困った事態が起こるのか。
また、どんな状況にいる人が、どのような場合にそういった事態に陥るのか。
などなど、著者が仕事を通して学んだ、または実感したことが描かれています。

これを読んで感じたことは、「明日は我が身」。

クレジットカードキャッシングは、サラ金よりも心理的抵抗感が低い。
特に、海外旅行に行った時に小額の外貨(現金)が必要になった場合など、
両替するよりもATMからクレジットカードでキャッシングする方が、
無駄がないし、帰国してすぐ入金したら手数料も両替するより安くあがる
ということもあり、クレジットカードのキャッシングは、以前よりも
心理的抵抗感が薄くなってきているような気がします。

でも、金利がそんなに大きくないのは、すぐに返済した場合のみ。
リボ払いとかで返済しようものなら、延々と返済し続けることになるのです。

こういった信用融資は、住宅ローンとは異なり、本人の返済能力だけが
頼りとなりますので、安易に借りてしまうと大変なことになるのですが、
大抵の場合、最初の借入額は小額であることが多いので、皆さん
大丈夫だと思ってしまうのでしょう。

でも、上記した海外旅行で小額の外貨が必要だという場合を除いて、
小額の信用融資に頼らなければならない、という状況そのものが問題なのですよ。


そういった金額を安易に借りて、期限通りに返すことができずに滞納したばかりに、
本当に大切なお金を借りたいときに、信用がないから借りられない。

昔、父親に言われました。「借金できる事も財産だ」と。
つまり、ある程度まとまったお金を貸してもらう為には、
それだけの信用を築かなければならない。

だから、銀行である程度まとまったお金を貸してもらえる、ということは、
「自分に信用がある」ということであり、そしてそれはかけがえのない財産なのです。

この本を読んで、そんなことを考えました。


Friday 18 July 2014

働く女

群ようこさんの「女」シリーズ」、「働く女」

-- Amazon の紹介文 --

客を思う誠実さゆえに売り上げの伸びない百貨店外商部のチハル。無神経で時代錯誤のオヤジたちに悩まされるベテランOLのトモミ。手抜きのできない損な性 分でボロボロになって働くエステティシャン、タマエ…。その他、ワガママ“大女優”から、ポリシーあるラブホテル店長まで、十人十色の働く女を活写!共感 し、思わず吹き出し、時には少々ホロ苦い。等身大の女たちの奮闘努力に、勇気の出る短篇集。

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まさにこれも、コンフォート・リーディング。

私の場合、一番ツボにはまったのは、会社のオヤジに悩まされるベテランOLのトモミさん。
ちょうど会社にパソコンやEメールが導入された時代設定です。


私が日本でOLだったのはずっと前のことですが、大卒で入った会社に6年間、
28歳まで勤務していました。

退職前は、もういい感じにベテランOLだったのではないのかと思います。
そして、それがまたちょうど、ウィンドウズ95が発売され、
ワールド・ワイド・ウェブなるインターネットが始まり、
Eメールが使用され始めた時代です。

私が入社し時なんて、主な通信手段は電話かFAXでしたからねえ。
パソコンなんて、営業部には課に1台とかいう感じ。
(CADとか使う部署は、一人一台でしたが。)
文書はワープロ専用機でつくってましたから。

今思い返すと、見積書とかもワープロで作ってましたので、
効率が悪いったらありゃあしない。

でもまあ、表計算ソフトで作った見積書は体裁が今一つだから、
一長一短なのですが。

などなど、色々昔の事を思い出しながら読むことができた、楽しい一冊です。

色々なシチュエーション・職業で頑張る女性が描かれていますので、
皆さん、どれか一つは、自分のツボにはまるお話があるのではないでしょうか
 
ただ、コンフォート・リーディングには中毒性があるので要注意です。

Sunday 6 July 2014

図書室の神様

最近、アマゾンでキンドル本として購入した本です。


キンドル(電子書籍)、良いですね。

本好きの人間の一番の悩みは、本の保管場所だと思うんです。
本が好きだから一杯買って読んで、なまじ本好きなものだから、
一度読んだ本を捨てるのも忍びない。

だから、家の本棚が一杯になってしまって、一般庶民の私としては、
本のために大きな家に引っ越すわけにもいかないし、
どうしたら良いか途方にくれてしまうのです。

そんな私は、昔は図書館の常連でした。
図書館に行くと興奮します。

図書館の本は自分の物ではないけれど、
本屋さんの本とも違います。

本屋さんの本は、買わないで立ち読みしたら本屋さんに嫌がられるし、
売れちゃったらその本は、購入した人のものになってします。

でも、図書館の本は、自分のものではないけれど、読みたかったら
いくらでも読んでもよいし、借りることもできるし、
誰かが借りてても、いつかは返ってきて自分が借りることができる。

つまり図書館の本は、自分が所有はしていないけれども、
自分が読む事ができる本なのです。図書館がその本を持っている限り。

そう思ってあの図書館に所蔵されている大量の本をみると、
とてつもない幸福感を感じるのです。

キンドル(電子書籍)は、そういう意味では図書館の本とは
ぜんぜん違うのですが、こちらも、本の保管場所という問題は解決してくれました。
なので今後は、キンドル(電子書籍)を購入する機会が増えそうです。

さてさて、話がそれまくっています。
表題の本について。

図書館好きの私、図書館通いを始める前は小学校の図書室通いをしておりました。

というわけで、図書館だけでなく、図書室も好きです。
なので、こちらの本は、「ジャケ買い」ならぬ、「タイトル買い」です。
(ちなみに私は、本の「ジャケ買い」もよくやります)

さてさてこの本、文学と不倫のお話です。
文学と不倫って、なんか、切り離せない関係にありますよねえ。
というか、いわゆる不適切な男女の関係を不倫と呼ぶことによって
文学にしてしまったというか。


-- Amazon の紹介文 --

主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴 任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん 文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。 ------

自分の青春時代の記憶もまだ新しい、新卒の教師(教員採用試験に受かっていないから、教師見習い?)の心の成長物語です。
大学を卒業したばかりの、まだ23・4歳そこらの女性が社会に出て教師となり、それも自分とそう年齢の違わない高校生を指導することになる。プライベートも若干問題あり。
そんな中で、疲れ気味の主人公が赴任先の(結構)田舎な風景に癒され、指導すべき対象である生徒からいろいろと学んだりして、ゆるやかに成長していく。

ゆるゆるとしたストーリー。
文学、とまでは行かなくても、読書(本を読むということ)について考えさせられる。
そして不倫についても。

この物語には、不倫要素は必要だったのだとは思うけど、
あまり、不倫を美化するのは、賛成できないとも思った。